ル・べヌールのシェービングソープ

まずこのグリーンとネイビーの配色やイラスト、ロゴデザインもいいですよね。
友人がパリに買い付けに行く度にお土産で買ってきてくれたのがこれを知るきっかけだったのですが、さすがフランス物だけあってこれがなかなかいい感じに使える。
フランス語で「入浴」を意味するこのオーガニックソープは100%ナチュラルな植物成分を伝統的な冷鹸技法を用いてパリ郊外のアトリエで職人がすべて手作業で作っている。
私はアナグマのブラシを使って洗顔から始めてみたのだが、スキンケアブランドだけあってきめの細かい泡立ちと独特の潤いが残るのを感じられてなるほど従来の石鹸とは訳が違う。
それにセラムやクリームじゃなく石鹸というのがある意味シェービングにおける王道だし、またバジャーとの相乗効果でこんなにもいい泡の状態が出来るのかを改めて思い知った。
バーバーヒグチにてこのLE BAIGNEURの極上ラザーリングをぜひご堪能頂きたい。

やはり世界にはまだまだ未知なグルーミングプロダクトがありそうだしそろそろ来年ぐらいには探求の旅に出ようかなぁ笑

ビュリーのビアードコーム

正式にはOFFICINE UNIVERSELLE BULY(オフィシーヌユニヴェルセルビュリー)
今から200年以上前のパリで二番目に古い 薬局をラムダン・トゥアミとヴィクトワール・ドゥ・タイヤック夫妻によってリブランディング された総合美容専門店である。
これは代官山に一号店が出来た時に買った物で脚フェチの自分にとっては即決の代物ですがw今ではもう手に入んないんじゃないかな。塗装も剥げるほど使い込んでいるのですが流石スイスの工房で職人が手作りしてるだけあって肌へのアタリやコーミングの滑らかさは唯一無二。植物由来のアセテート製ですが反りや歪みなども全くと言っていいほど出てこない。
先日もあるお客様とビアード(髭)についての話になったのだが、やはり関心はどんな物を使ってどのように整えれば良いのか?これは我々プロフェッショナルにも言えることだけど一体どれだけの理容師が髭に対してのHOW TOやメソッドそして知識を持って対応しているのであろう?
いつも思うのがこの国はせっかくいいものを世界中から集めてくるにも関わらず例えば「シェービング」「グルーミング」といった商品名やジャンルに対して一般大衆はもとよりプロも関心がなかったり知らなかったりと全く本末転倒である。そこには如何にブランド至上主義であってステータスが大事でロゴが好きでw文化的な成熟や快適な生活そして更には健康的サステナブルに残念ながらまだまだ落とし込めてはいない。

来る9月9日月曜日に私が企画運営するセミナー業務Grooming Loungeではそういった素晴らしい商品や人の技術を通じてきちんと生活の役に立ったりそれ相応の対価が実感に繋がるような活動にしていければと思います。次は一般の方やこれからの時代を担っていく専門学生達にも向けて伝えたい。今後もどうぞお楽しみに。

叶山コードバンの皮砥

世界に誇れる皮砥(かわと)メーカーが浅草にあるのをご存じだろうか?
海外では「KANAYAMA」という間違った名義で知られており、究極のレザーストラップとして多くのギーク達を魅了し高く評されている。
以前ご紹介した西洋剃刀の手入れをするためにどうせなら本物をと探しまくって奇跡的にデッドストックの状態で手に入れた。最高品質のコードバンでしかも50000番手の繊細で滑らかな革質は一生をかけて育みたい逸品。
今の日本のように海外に迎合し媚びる商売ではなくもっときちんとジャパンメイドのクオリティーや対価が堂々と世界に向けて発信したり提供できるモノづくり。 これから益々そこの真価が問われるのではないかと思う。

さて、突然ですが新店舗フォークス・ジャパンにてイベントの告知です。

『GROOMING LOUNGE featuring MAETA”BARBER LIFE”』
日時 9月9日月曜日 PM1:00~PM4:00
場所 FOLKS Japan
会費 16,500円(領収書発行致します)
定員 先着10名

大阪からマエタ氏を迎えMAETA ’BARBER LIFE’について包み隠さず語って頂きます。そして今私たちが注力すべき施術の一つ、シェービングを通して世間に床屋の心地良さを知って貰いその価値をいかに高めていくか?といった内容をお聞かせ頂こうと思います。セミナー最後にはフォークス店内でゆっくりと寛いで頂き軽くアルコールでも入れながらフリートーク形式で今後の懇親を深めて行ければと思っております。そして皆さんそれぞれの営業スタイルに繋げて頂き、より良いバーバーライフとなっていければ幸いです。

また詳細等が決まりましたら随時お知らせ致しますので興味のある方は下記までお問い合わせ下さい。
HOME (folksjapan.co)

米倉満 著「床屋の真髄」

「毎日が開業日」これは米倉さんのお祖父様がおっしゃった名言ですが、何かを始める時また何かに挑戦しようとする時、そして何かにつまずいた時や迷った時には必ずこの本を手に取り先人達の教えに今一度襟を正し身を引き締め心を整えるのです。いよいよ新店舗のローンチを目の前に久しぶりに本棚から取り出し熟読。

今はもう現役を引退なさったけど米倉さんには何度かお会いして総合調髪も施して頂いた事がありその客としての経験は今でも私の施術の基軸になっていることは間違いない。そして不思議なことに世界で一番古い理髪店であるトゥルフィット&ヒルのベテラン理容師ととても仕事の仕方や手さばきが似ているという感慨深い体験。NYのデザイナートムブラウンが来店された時の秘話や私が待合いで順番待ちしていると前にいた割腹のいいご老人がチップを置いて粋に帰られた。後で米倉さんが「あの方は天皇陛下に俳句と和歌をお教えになられている先生なんです」と教えて下さったりまあ数々の思い出話をするとキリがないのでこの辺で止めにしておきます笑

ミューレの西洋剃刀

先日ミューレさんとの商談にてとてもスペシャルな二本を手に入れました。
どちらも日本ではまだ正式にリリースされていない先行商品をうちの新店舗にとご紹介して頂きました。
なんでもドイツをはじめヨーロッパでは本格的なレザー剃刀を求めるコアなファンの需要があるようでこちらがそれに向けて作られた完全オーダーメイドの西洋剃刀。
黒の替刃仕様のレザーは持ち手部分に名入れのサービスも出来るとの事。こちらのモデルもなかなかの逸品でまた改めてスペック等のご紹介が出来ればと思います。
新しい店舗ではただ商品を陳列し販売するだけではなく実際手にとって試しにクリームを泡立てたり更にはお髭をその場で剃っていただけるそんな実体験も可能なブースをご用意。
毎日の洗面場でどういった物を使ってどんな方法手順でどの様にすれば快適で適当なグルーミングが出来るのかを一緒に考えさせて頂くそんな新しい店の在り方をご提案させて頂きたいと思っております。

ACCA KAPPAのスキャルプ用ブラシ

Four Generations of Master Artisans Who Lovingly Strive for Authentic Beauty That Can be Seen in Every Detail. なんかいいメッセージですよね。
 実はこれ密かにはまっていて、天然ゴムのクッションとナイロンのループ状が合わさった独特のブラシによる頭皮へのタッチはなんとも言えない気持ち良さ。
ほぼ毎日の風呂上がりから就寝までのルーティン。ドライヤーをかけながらのブラッシングは正にやみつきの領域で就寝前にはピローにホワイトモスをワンプッシュ。グリーンマンダリンのハンドクリームをつけてベッドに潜り込めば朝までぐっすりと眠れる。
年始早々から久しぶりに酷く体調を崩したから健康のありがたさや大切さを改めて再確認。日々の美容健康に対するマインドを少しずつ取り戻していければと思っています。

noguchiのソリッドパフューム

今年最後の投稿は次はこんな練り香水の様なアフターシェーブが作りたいという思いを込めて…私が選んだ香りは「情熱」嗅いだ瞬間直感でフィレンツェの調香師に作ってもらったっていうのを見事に当ててしまったw
私は大事な人と会う時やいい仕事をしたい時にそっと手首や首筋につけるようにしています。

確か野口さんとは20年ぐらい前にパリで出会ったきり時を経てまさかこんな形で魅了されるとは思いもよりませんでした。その当時パリで買ったお菓子の缶をケースにして使っていますが皆さんは是非オリジナルのケースをご購入下さいね笑

来年は新たな事業の拡張に加え新鋭な内定者をバーバー10周年に迎える予定ですのでどうぞご期待下さい。それではどうぞ良いお年を!

馬毛の毛払いブラシ

確か浅草で買った馬毛のブラシ。
今では貴重となった高級な馬毛だがこれが細かい髪や打ち粉などを実にキレイに払い落としてくれる。猪毛にはない細い毛先としなやかさ、そして独特のコシと粘りがあるのが特徴。
髪は猪、髭にはアナグマ、そして毛払いは馬の毛。
人間は動物との共存の中で多くの道具を生み出してきた。今一度地球や生態系の事を考えながら本物を大切に残していく作業をしなくてはいけない。

Taylor of Old Bond Streetのトラベルグッズ

今回はロンドンを視察した際に撮ったこの画がきっかけで企画を立ち上げました。
「旅」をテーマに私が個人的にセレクトしたグルーミングアイテム達。
専用のケースにコンパクトに収納できる替刃カミソリや
本格的なアナグマ毛を使用したケース付き小型バジャー。
更に本物志向の方にはシングルレザーもご用意させて頂きました。

これらの道具は9月末までご注文を受け付けておりますので興味のある方はぜひ店頭で実際手に取ってご検討下さい。
POP UPの開始は8月17日木曜日から
シェービングクリームをはじめプレシェーブやアフターシェーブは店頭でお買い上げ頂けますので各商品の詳細や価格等オーナー樋口までお気軽にお声掛け下さい。

この機会を通じて少しでも旅先で嗜む時間の大切さを感じて頂けたら嬉しいです。

ABCのヘアローション

イタリアはミラノで一番古い理髪店「アンティカ・バルビエリア・コッラ」
今まで色んなヘアトニックや育毛ローションを使ってみたけどこれほど芳醇で上質な香りには触れたことがなかった。物価の高騰でなにかと考えさせられるけど本当に良い物はずっと使い続けたいものである。