BARBER SHOP SATO

「ここにはよく来るよ。一週間に一回は来る。いや、もっとくる。毎日?そう、毎日寄る週もある。何をしてるのかって?そうだね、何をしてるんだろうね…。髪の毛を切るのは二週間に一度くらいだし、あとはひげを剃ったり、髪の毛をシャンプーしてもらったり…。でも、何もしなくても、ここには来る。ここの個室を使わせてもらってるから、中でコーヒーを飲んだり、ビデオを見る時もある。こうやってインタビューに答えることもあるし、いつのまにか事務所みたいになったね」
 「そうだな、僕はサッさん(主人の佐藤さんのこと)に会いにくる。彼の顔を見るだけで安心して一日を過ごせる。髪の毛をいじってもらうよりも、彼と話をするために来る。一度、サッさんに刈ってもらってからはもうよそへは行けないよ。佐藤英明という人物と時間を過ごしているのが贅沢なんだ。なんと言えばいいか…。つまり、気だと思う。彼からは、気をいただくことが出来る。」