米倉満 著「床屋の真髄」

「毎日が開業日」これは米倉さんのお祖父様がおっしゃった名言ですが、何かを始める時また何かに挑戦しようとする時、そして何かにつまずいた時や迷った時には必ずこの本を手に取り先人達の教えに今一度襟を正し身を引き締め心を整えるのです。いよいよ新店舗のローンチを目の前に久しぶりに本棚から取り出し熟読。

今はもう現役を引退なさったけど米倉さんには何度かお会いして総合調髪も施して頂いた事がありその客としての経験は今でも私の施術の基軸になっていることは間違いない。そして不思議なことに世界で一番古い理髪店であるトゥルフィット&ヒルのベテラン理容師ととても仕事の仕方や手さばきが似ているという感慨深い体験。NYのデザイナートムブラウンが来店された時の秘話や私が待合いで順番待ちしていると前にいた割腹のいいご老人がチップを置いて粋に帰られた。後で米倉さんが「あの方は天皇陛下に俳句と和歌をお教えになられている先生なんです」と教えて下さったりまあ数々の思い出話をするとキリがないのでこの辺で止めにしておきます笑